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一時的な措置にとどまる可能性があるなどとも伝えているもようだ

人民銀が高値誘導を緩めた背景には、3年にわたり続いてきた元安と資金流出に歯止めがかかったことがある。
17年の対米貿易黒字が過去最高になるなど、拡大が続く世界経済に支えられ中国の輸出は好調を保つ。
18年に入ってからも元は底堅く推移している。
外貨準備も17年初めを底に増加に転じた。
個人や企業が資産を海外に移す動きは水面下で続いているものの、投機筋を巻き込んだ元売りや資金流出の懸念は薄らいだ。
17年末の米利上げや大 型減税を受けても為替相場の安定を維持できたため、過度に厳格な通貨管理は必要ないと判断した。
これまでとってきた為替安定策の副作用が無視できなくなっている側面もある。
元切り下げを機に元安が加速した15年以降、人民銀は巨額の為替介入や資本規制、そして17年に導入した基準値への操作など数々の手立てを打ってきた。
だが、資本規制で使い勝手の悪くなった元を国際決済で利用する比率は低下。
海外から中国への投資にも悪影響を及ぼしている。
為替への操作は習近平指導部が掲げる元の国際化に逆行するとして海外から多くの批判を浴びている。
為替相場が落ち着いたタイミングで市場重視の姿勢を打ち出すことで、習指導部は元の存在感が一段と低下する事態を避けたい考え。
今後、米国の追加利上げ観測の高まりなどでドルが値上がりする局面では、元の一定程度の調整を容認する可能性が高い。
昨年来の元高が続けば、輸出の重荷になりかねないとの思惑もある。
ただ、人民銀は今回の見直しを正式には発表していない。
一部の銀行にも現時点では一時的な措置にとどまる可能性があるなどとも伝えているもようだ。
by ngwx269 | 2018-02-08 14:45

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